皆さん、こんにちは!
気づけばもう桜も咲いて、いよいよ春到来ですね!
時の流れの速さに、ほぼ2ヶ月ぶりのブログの更新というていたらくです(笑)
さて、何故久しぶりに更新することになったかというと、こんな記事を見つけたからです。
これは日頃からダ糖質控えめを推している僕としては看過できません。
研究の内容を端的に言えば、
「糖質制限食を与えられたマウスは平均寿命より2割ほど短命」であり、
よって「極端な糖質制限食は危険」と警告するものなんです。
こんなの読んだらウチでダイエットしている人が不安になってしまいますね(^_^;)
そこで、これが妥当な研究なのか考えたいと思います。
僕がよく参考にする方で江部康二さんという医師がいます。
日本での糖質制限食の第一人者で糖尿病医をしている方です。
この江部康二さんが先述の研究について、ブログでこのように述べています。
「そもそもマウスの食事実験の結果はヒトには当てはまらない」
(ドクター江部の糖尿病徒然日記)
これはどういうことでしょうか?
ブログの内容を簡単にまとめます。
糖質制限食の実験に使われたマウス、
つまりネズミの本来の主食は種子や穀物類です。
ですが実験では、その主食である糖質(穀物)を減らし、
タンパク質と脂質に置き換えたものにしています。
そのエサの具体的な素材は明らかされていませんが、
もともと低たんぱく・低脂質のネズミの食性を真逆にしているのですから、
身体に悪影響が出るのも、さもありなん、という訳です。
例えるなら草食動物に肉を食べさせて実験しているようなものです。
つまりこの実験ではヒトに対する影響は分からないということです。
「え、でも、ヒトの主食も穀物なんじゃ?」
と思った方もいるかも知れません。それについて説明します。
確かに日本人の主食は米ですが、これは稲作が始まってからのこと。
弥生時代以降の話です。
縄文時代やそれ以前には当然そんな技術がなかったわけで、
人は狩猟採集によって食料を得ていました。
自生の穀物などもあったと思いますが、
今ほど安定供給はできませんから、量も少なかったはずです。
反対に肉や魚介類の割合がずっと高かったと思われます。
よって、ヒトの主食が穀物になったはせいぜい数千年の話で、
人類の歴史から考えると短い期間なんですね。
江部康二さんが言うには、
マウスでの実験は薬物の影響を調べるには有効だが、
食事の影響を調べるには適切ではないということです。
食性が違うのですから、その通りですよね。
という訳で、上述の研究報告はあまり妥当性がないと考えて良いと思います。
では、ヒトの場合、実際には糖質制限で老化が進む心配はないのでしょうか。
それに関してはまた機会を改めてブログで書きたいと思いますが、
現在68歳の江部康二さん自身は目も耳も歯も悪くならず、
体力もあり、糖質制限食で若さを維持できていると述べています。
それも実は理にかなったことなんです。
その証拠になるか分かりませんが、先日僕は健康診断を受けてきたので、
次回はそのことについて記事にしたいと思います(^_^)